掛け心地と使い勝手の追求
使う人を想うこと、ものづくりはここから始まります。
座り心地、使い心地、 居心地など、いろいろな心地が満たされる、ものづくりを追求しています。
そのために人間工学・生理計測など、科学的根拠に基づいた座り心地の研究を岐阜県生活科学研究所の協力のもと行っています。
100年を超える歴史の中に蓄積された技術と経験で、多くの方の暮らしをより豊かにしていきたいと考えています。
時を継ぐ
飛騨の匠とは、一人の傑出した職人を指すのではなく、木取りをする者、鉋(かんな)で削る者、仕口を刻む者、あるいは飯を炊く者まで、
それぞれの役割を専門で担う職人の総称であり、力を合わせて活動していました。
飛騨の匠の心と技術を受け継ぐ飛騨産業は、集団としての精神と規律、そのなかで継承されてきた技術を大切にしながらものづくりをしています。
技術の研鑽と発展 曲木
曲木家具は、およそ180年前にミハエル・トーネットが考え出した、木を蒸して曲げる表現技法を使った家具です。
飛騨産業では大正9年(1920年)に、それまで無用とされてきたブナ材の活用に着目し、
「飛騨の匠」で知られる伝統技術を基に町の有志たちが西洋の曲木椅子をつくり始めました。
以来100余年、日本の曲木家具の先駆者として、数々のロングセラーを世に送り出し続けています。
節の家具
節は、家具を製作する材料としては元来は規格外とされ、廃棄されてきました。
しかし、飛騨産業では2001年、高度な匠の技をもとに「節」を主役とした家具づくりに挑みました。
それは、お客様が指を挟まないように徹底的に節を磨き上げたり、硬い節のある背板を曲げるために、
何度も曲げ木を試行錯誤するなど、大変な努力のもとに実現しました。
そして、一点一点表情の異なる個性的なデザインをもつ節の家具は、今では飛騨産業の代表的な商品となりました。